We Are HE&RO
How It Was Born
米UCLAに留学していた当団体代表ひろせんせーによってアメリカで提唱された、常識に縛られない自由な教育論と、それを基盤とした新教育メソッド。東日本大震災が契機となり活動を本格化。震災直後現地に入り以降10年以上に渡り現地で教育支援活動をおこない、延べ1000人を越える家庭、親、生徒たちのケアに従事。活動を通して現れた年齢・職業・立場にとらわれない賛同者:教育パートナーと復興教育支援団体化。その独自のメソッドと対個人の膨大・長期的な教育復興経験から生まれた教育ノウハウを、近年はより広い教育シーンに還元。各機関に対する教育コンサルや個別の教育相談・各種教育支援事業を展開。
What It Stands For
HE&RO
How-oriented Educationalist and Righteous Opportunities
HE&ROの基本理念はその頭文字にもある、現代まで主流であったWhat型(なにが・なにを)ではなく、自由で多様な教育が存在する海外でひろせんせーが提唱したHow型(なぜ・どのように)という独自の新しい教育観に基づいています。前半のHEはその理解者を意味しており、すなわちHE&ROとは団体名の枠を越え、How型の精神を持った教育者・被教育者個人個人に対する呼び名です。そこには誰しもが教育の主役であってほしいという創始者の願いが込められています。Educationalistは教育論者が近く、厳密には教師や教育者というよりも、educational(教育的)であるということの真の意味を考える者を示します。
&で並立され結ばれている後半部分は「あるべきあたりまえの機会」を意味しており、HE&ROが基本教育理念と同じく大切に重要視していることです。素晴らしい教育を体現して終わりではなく、それが居住地域や経済状況に関わらず等しく公正にアプローチ可能でなければ、本当の意味で理想の教育を実現したとはいえません。望み努力すれば何者にもなれる、その子の幸せに妥協しない良い教育がありそして、すべての子どもたちに平等にそうした良い教育に触れる当然の機会を与えられて、はじめてスタートラインです。世の中には未だ、スタートラインにすら立たせてもらえていない子どもたちがたくさんいます。挑戦すらさせてもらえない、弱い立場にある子どもたちがわずかでもそのような状況にあるのであれば、それは大人たちの責任であり、社会の欠陥であると考えます。HE&ROが目指すのはひとつ、次世代の子どもたちに恥じないフェアな社会です。
What It Is & Does
教育論であり教育メソッド
HE&ROの始まりは、日本と海外の「教育の違い」を身をもって感じたことから生まれた、個人的な教育論でした。国内の常識と思われていたことは決してグローバルなスタンダートではなく、それは同時に、先進国として恵まれた環境の中でモノやサービスが溢れ一種の飽和状態にあった日本の教育、とはいえ国際化に向け変化を求められつつも閉塞感が漂い迷走していた教育に、まだまだ可能性があることを示していました。そのためには世界に目を向け教育の根底から改造していく必要があります。ズレた土台の上でいくら表面的な変化を繰り返していても本当の教育には辿り着けない、ならば、教育をゼロから構築していく気概であるべき教育を考え、その教育論をひとつひとつ体現、実践していくことで積み上げられた経験、ノウハウがメソッドとなり現場を確かに支える、これが私たちの教育改革です。
教師ユニットであり教育団体
HE&ROはもともと創始者の個人的な既存教育に対する疑念であり違和感でした。学生として抱いたその想いの種は、海を渡り遠く海外で芽吹きます。HE&ROは「理想の教育のあり方」を示した合言葉でした。その後企業人事として、日本における社会が求める人材像と学生たちに対する人材育成像の真逆ともいえる大きなミスマッチを目の当たりにして違和感は確信へ、それと同時に変えなければならない対象であると認識します。あくまで個人的に友人らと語らい楽しむだけだった持論が、その時ひとつの教育論となり、大震災の復興教育支援活動などを通して共有・共感した教師たちが集まり、刺激しあい化学反応を起こす関係性が生まれます。それが教師ユニットです。今となっては、縦の軸ばかりが重視され、生徒も家庭もそして教師も、横の繋がりが無視されてきた教育の世界に横の軸を生み出していくことが、HE&ROのひとつの存在意義となっています。そうして生まれた輪、教師やスタッフを含めた教育パートナーたちとの集合体がHE&ROでもあるのです。
教育NPOであり教育NGO
私たちは教育を2つのものから解き放つことをキーとしています。ひとつは収益性からの解放です。教育には教育業といわれる通りニーズがあり大きな市場としての可能性も秘めていますが、いち経済活動としてよりも古く深いルーツやスケールが教育にはあるはずです。ビジネスとして教育事業となったとき、利益を意識するあまりその軸がブレてしまうことが珍しくありません。ほとんどの教育業者で教育よりもセールスがメインとなり「儲かる事業としての教育」に注力する今、自分たちがすべきはただただ「あるべき教育」に集中することであり、純真たる教育に尽くすとき、そこに金銭的利益(Profit)はなく、社会的意義(Benefit)に集中できる環境が理想ならば、その実現を追求します。ただ、そうした非営利活動を続けるには基本公的資金に頼らざるを得ませんが、我々は教育の権力からの解放、何者にも従属しない教育を掲げています。これは教育の公平性を保つためであり、あるべき理想の教育のカタチは一部の人間の頭の中ではなく、生徒たちが学ぶ現場にこそあると考えます。しかし、国や政府または株主や出資者の介入を受けない「自立した教育」を樹立してそれをより永くより多くの人に届けるためには、事業としての展開は避けられません。私たちは将来、やりがいや意義だけでなく豊かな暮らしを望み、家族や自分自身を犠牲にしない仕事を期待してほしい子どもたちに、この「あるべき教育を守る」という仕事を目指してほしいとも願っています。自分たちは利益にも他者にも従属せず自由に教育をソウゾウしながらも、反面それを世の中に還元させ続けられる発展性と永続性を維持するために、企画や運営面では協力しつつ経営面は理念を共有し安心して任せることのできる別のブレインに一任するという双頭の事業展開様式をとることで、自立・自転可能かつ軸がブレない教育事業を実現していくことが、私たちの挑戦です。
プロジェクトであり教育系シンクタンク
HE&ROは様々な教育的プロジェクトを展開しています。HE&RO自体がもともと個人的なプロジェクトの合言葉だったということもあり、HE&ROはプロジェクトの集合体という側面もあるでしょう。テクノロジーの発展に伴うこの情報社会において、生徒や生き方の多様化は著しく、教育のあり方や求められるものは刻一刻と変化しています。この変動の時代はまさに今後おとずれるまったく新しい教育の時代を予感させ、HE&ROで生まれるプロジェクトはすべてその新教育時代に備えたものです。今の日本教育には時代や世界についていく変化が必要とされています。それは変化などと穏やかなものではなく、改革や革命、建物でいうならリフォームやリノベーションではなく、スクラップ&ビルドに近いものかもしれません。そんな中、既存の教育にほとんどとらわれない、イチからどころかゼロから、教育の現場の大小様々な声やリアクションをもとに考えられつくられるHE&ROの新教育プロジェクトは、教育現場ひいては教育全体における課題や問題を解決することを目的としており、HE&ROはそのための教育研究機関としての役割も担います。そしてHE&ROが特異な点は、まるでシンクタンク(頭脳集団)の類義語のような教師ユニットとしての一面ではなく、教師から生徒そして保護者やそれ以外の人たちまで、誰しもが教育パートナーとして「よりよい教育を望む」という希望をもち、その意志が集結している点です。
How It Is Designed

テキストロゴ:HE&RO

テキストロゴ:AndAlone

イメージロゴ:Ampersand

初代:Ampersand
デザインコンセプト
子どもが独りで体育座りしている様にもみえる「&」を中心に、それを理想の教育と当然の機会が挟み込み寄り添うイメージ。また独りではなく&が2つ集まり向き合った様を反転させ飛ぶバタフライをイメージして生まれたのが、それ単体でも27番目のアルファベット&を意味する「and per se and = Ampersand:アンパサンド」という名の蝶型スクエアイメージロゴ。カラーは様々。
表記ガイドライン
「HE&RO」「ヒーアンドロー」「ヒーロー」「ヒロ」「ひろ」以上特に制約なく自由に表現・呼称していただいて構いません。ただし英語表記の場合「&」や「HERO」では別のものを連想して混乱を招いてしまう恐れがあるため、あえて合わせた仕様を一貫しております。これは文中において当団体を示す表記を対象としており、ロゴやデザインとしてはこの限りではありません。
また当団体の教師・スタッフは、各々ハンドルネーム(通名)により表記・認識いたします。これはこのネット社会においてむやみに実名・個人情報を公開するリスクから各メンバーを守る取り組みであり、いずれ自分たちの生徒がそのメンバーの一員となる可能性をも考えたとき、同様のリスクを負わせたくないという想いから満場一致で決定したことです。たとえ教育事業に従事する身であろうとも、信用を得るために各人の実名・個人情報を明け渡すことを要するのであれば、我々はそのような事業を望みません。むしろ各個の言動や在り方で信頼を勝ち得たいと願っています。教育に携わる者として、今の子どもたちが安心安全に暮らし思い切り活動ができる次世代の社会を描き、たとえそれが現代において型破りなことであろうとも実践していくことが、我々の責任だと考えるからです。